Thunderbird 45.1.0 Release
Thunderbirdの45.1.0がリリースされました。
日本語リリースノートThunderbird 45.1.0 リリースノート
英語リリースノートThunderbird — Notes (45.1.0) — Mozilla
修正一覧https://bugzilla.mozilla.org/buglist.cgi?list_id=12991744&o1=equals&v1=46%2B&f1=cf_tracking_thunderbird_esr45&query_format=advanced
フォーラムで報告されていた
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - 45.0 メッセージ編集画面で印刷できません
とか
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - アドレスサイドバーから宛先にドラッグ&ドロップするとメールアドレスがおかしくなる
といった現象が修正されています.。
ただ、ちょっと誤解を招くようなところもあったりなかったり。
リリースノートの、
修正 「通信相手」列への自動移行を無効化しました。
というのが、これだけ見ると「45.0→45.1.0にすると「通信相手」が非表示になるのかな?」などと思うのですが、実際には
- 45.0環境で「通信相手」を表示させていた場合は45.1.0にした後でも表示されたまま
- 45.0(も含め)以前で非表示にしていた場合は、45.1.0でいきなり「通信相手」が表示されることはなく、従来の表示のまま
となっていました。
「スレッドペインのコラムは、45.0以前のものをそのまま踏襲します」とかの方がいいんじゃないかなぁ。
Thunderbird 38.8.0 Release
Thunderbirdの38.8.0がリリースされました。
セキュリティアップデートのみのようです。以下リリースノートなど。
MozillaZine.jp » Blog Archive » Thunderbird 38.8.0 がリリースされた
Thunderbird — Notes (38.8.0) — Mozilla
Security Advisories for Thunderbird — Mozilla
ただし、上記に従ってMozillaのサイトThunderbird — メールをもっと簡単に。 — Mozillaにいっても、素直に降ってくるのは45.x系なので、以下から38.8.0の各OS・各国語版を拾う方が確実と思います。
Directory Listing: /pub/thunderbird/releases/38.8.0/
ブクマにも少し書きましたが、アップデート前に不具合抱えているor今までのデータがなくなると困るor45.x系でデータがなんかおかしいの場合は、
- 今までのプロファイルをバックアップした上で(→プロファイルのバックアップはどこを保存? - とりかごとなり。)
- 38.x系できちんと新しくプロファイルを作り直し(プロファイル移行1[プロファイル概略] - とりかごとなり。とかプロファイル移行2[バックアップと移行] - とりかごとなり。)、中身を健全な状態にしてから
- 45.xにアップデートする
のがよいかと思います。
おそらく今後は45.x系がメジャーバージョンの扱いになると思うので、一時的に38.8.0を使っていたとしても将来的にはアップデートするのが望ましいでしょう。
旧プロファイルから新規プロファイルへ何を移行するのがよいか(最低限の移行)についてはフォーラムにて詳細な解説がありますので参照のこと
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - メール作成の画面が出なくなりました
自分で書いたものではありませんが、OS問わず使える知恵と思いましたのでリンクを提示しておきます。
Thunderbird45.xで送信時確認アドオンを有効化する方法
(2016/5/17追記)もともと「Thunderbird45.0で送信時確認アドオンを有効化する方法」のタイトルで書いてましたが、45.1.0でも可能なので45.xに修正しました。(追記終わり)
Thunderbird45.0の送信周りでまだアクセス絶賛継続中な状況ですが、何か平日の日中にアクセスが集中しているような…(´・ω・`)
仕事がらみか? 企業内使用なの?
企業内で本格的に業務利用している場合は、できれば法人サポートをおぬぬめしたい。
Firefox と Thunderbird の法人向けサポート | 法人向け情報 | Mozilla Japan
別にMozillaの回し者じゃないけど、業務利用はある意味特殊環境かつミッションクリティカルな事情もあると思うので。
それはともかく。
Thunderbird45.0が出てからというものさんざん悩んだ方が多いに違いない、送信時確認機能のあるアドオンが動作しない問題*1についての対処法です。
概略はフォーラムにも書きました。
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - Thunderbird45.0で送信時確認のアドオンが動作しない時の対処法
Auto Address Cleaner 1.0.4が来てるー
地味に困ってたAuto Address Cleanerの非対応問題ですが、アップデートがかかって1.0.4が出ています。
Auto Address Cleaner :: Add-ons for Thunderbird
リリース日が4/25になってるけど、25日時点ではまだ出てなかったような(実際「Request for update」の要望は25日付になってるし)。
ともあれ、これで心置きなくThunderbird45.0環境でも使えるようになりました。
よかったよかった。
1.0.3と1.0.4のjavascript(aacMsgComposeOverlay.js)を眺めてみたけど、変数呼び出すときの引数が違うのかな
このあたりの処理はまったくもって自信がないのでスルーで。
Thunderbird45.0の段落改行について。
以前の記事でも少し触れましたが、Thunderbird45.0ではメール編集時の改行仕様に変更があります。
リリースノートより
新機能 メッセージ編集画面で Return/Enter キーを押すことで、初期設定で新段落を挿入するようにしました。(改行は Shift+Enter で挿入できます)
とあります。
この機能はHTMLメールを作成時に反映されます。テキスト形式で書いてるときは影響を受けず、すべて行改行のままです。
ところがこの変更について一部で混乱があるよう*1なので、段落改行の使いかたを書いておきます。
*1:フォーラムでの質問:MozillaZine.jp フォーラム • トピック - 45.0 メール作成書式とか、多分これもMozillaZine.jp フォーラム • トピック - Mozillaメール作成時の行間
スレッドペインのコラムから「通信相手」を非表示にする
Thunderbird45が出てからというもの、ブログのアクセス数がえらいことになってる( o ;)
普段は2桁/dayだったのに、ここ2日ほどで2桁増えたの図
送信周りにおけるアドオンの非対応問題*1でアクセス伸びているのは把握してるのですが、残念ながら自力修正の技量がないので、これらは当面アドオン作者の皆さまとかわかっている方の対処にお任せするとして、書けそうなところだけ書いておきます。
送信問題ほどではないですが、Thunderbird45.0より追加されたスレッドペインの「通信相手」表示についての検索がぽつぽつ来ています。
この「通信相手」のコラムを非表示にする・コラムの表示項目を変更する方法を書いておきます。
*1:see Thunderbird45のリリースノートにない挙動など - とりかごとなり。とかAuto Address Cleanerが動作しない - とりかごとなり。とかMozillaZine.jp フォーラム • トピック - Confirm-Address 修正版とか
Thunderbird45.0+Enigmailでmailnews.send_plaintext_flowed=falseになる
Thunderbird45.0ではformat=flowedにてdelsp=yesがサポートされたことが話題となっています。
Thunderbird 45.0以降ではメールのContent-Typeに「format=flowed; delsp=yes」が追加される | スラド IT
根拠となるRFC3676は
RFC 3676 - The Text/Plain Format and DelSp Parameters
詳しい動作検証は
TEST for Thunderbird 45.0b1 - meitner
などにあるので、format=flowedがそもどんなものかは↑にて確認して頂くとして、format=flowedに関するThunderbird上での設定名と初期値はそれぞれ、
- mailnews.send_plaintext_flowed=true
- mailnews.display.disable_format_flowed_support=false
とされています。
そのため、Thunderbird45.0環境で普通にメールを書いた場合、
- メール作成画面ではmailnews.wraplengthで設定された値で折り返す
- 下書きや送信済みトレイ、メール受信後の受信トレイでは、改行による折り返しがない状態で表示される
というフォーラムで報告されているような状態になる…はずが、普段使いの環境(プロファイル)ではなりませんでした。
普段はmailnews.wraplength=68で使っている*1のですが、本文書いて下書きに保存して、そのあと送信…とやっても、どこの時点においても作成時点での改行が維持されたまま、どこにformat=flowedがあるのだろうか……という 状態でした。
この時のメールヘッダは、
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit
でした。どこにも
format=flowed; delsp=yes
の文字がありません。
オプションの設定エディタ(about:config)より該当項目を見てみると、
- mailnews.send_plaintext_flowed=false
- mailnews.display.disable_format_flowed_support=false
になっていました。しかも初期値扱い。*2
ふぇ?( ゜o゜)?
と思って他のプロファイルで見てみると、そっちはちゃんとmailnews.send_plaintext_flowed=trueになっている。
普段使いと、以前に普段使いだった(今は移行済み)プロファイルだけがfalseの状態。
ん~(´・ω・`?)
ということで調査してみました。
結論からいうと、アドオンのEnigmail
Enigmail :: Add-ons for Thunderbird
が入っていると、初期値扱いでmailnews.display.disable_format_flowed_support=falseとなります。
Enigmailのセットアップや鍵作成などを行わない(アドオンインストール直後)状態でも値が変更済みの状態です。
そういえばJPCERT/CCのWeekly Report
JPCERT コーディネーションセンター Weekly Report
を受信するのにEnigmailを導入していたのでした。
超バッドノウハウ&本来の使いかたではありませんが、「format=flowedを無効にしたいけど設定ファイルをいちいち開くのはめんどくさい」という場合は、とりあえずEnigmailを入れておくとよいかもです。(^_^;)