とりかごとなり。

Mozilla Thunderbirdに関する個人的な備忘録とか設定とか。メールのトラブル時・異常時の対処や考え方が基本路線です。

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ThunderbirdでRedirect/Bounceを実現する

直近のアクセス解析を眺めていたところ、ぐぐる様経由で「 メール メッセージをリダイレクト(または"バウンス(bounce」で検索されたような跡が残ってました。

「そんな記事書いた覚えないなぁ」と思って検索結果を見てみたところ、ブログ最初期にまずはアドオンから。 - とりかごとなり。

で「Mail Redirect 0.8.7」を挙げていたのが引っかかったようです。

あまりメールのリダイレクト(Redirect)/バウンス(Bounce)について予備知識なかったのですが、アドオンの使用方法と一緒に備忘録。

 

メールのリダイレクト/バウンスとは

AさんがBさんに送信したメールを、更にBさんからCさんに転送する場合を考えます。
通常のメール転送(Forward)では、

  • A→Bのとき、To:B From:A
  • B→Cのとき、To:C From:B

になります。
また、メールの送信日時やMessage-idといった基本的なヘッダも書き換えられます。

f:id:meeyar:20160321235811p:plain

リダイレクトの場合は、A→Bの時も、B→Cの時も、両方

  • To:B From:A

になり、送信日時等もオリジナルのものを保持します。

f:id:meeyar:20160321235904p:plain


基本的には「メール本文のみではなく、ヘッダ情報も含めてオリジナルの状態で再送したい」といった目的で使うことになります。

Thunderbirdでリダイレクト/バウンスを実現する

Thunderbirdの標準状態にはリダイレクトの機能が備わっていない*1のですが、アドオンの
Mail Redirect :: Add-ons for Thunderbird
をインストールすると可能になります。Thunderbirdのアドオンマネージャから検索し、そのままインストールが可能です。
昔のバージョンはデフォルトで英語表記だったように思います*2が、今は普通に日本語ローカライズされています。

実際にリダイレクトの機能を使うに当たっては、該当するメールを選択した状態でコンテキストメニューより「リダイレクト」を選択するほか、メールツールバーやヘッダペインにも「リダイレクト」のアイコンを配置できます。*3

f:id:meeyar:20160322000412p:plain

f:id:meeyar:20160322000438p:plain

f:id:meeyar:20160322000707p:plain

 

上記いずれかの方法で、メールを選んだ状態で「リダイレクト」を選択すると、以下の画面が開きます。
「再送信先」にメールを送りたい相手のメールアドレスを入力します。この状態だとTo:で送られますが、「再送信先(Cc)」や「再送信先(Bcc)」も選択可能です。

f:id:meeyar:20160322000736p:plain


また、「連絡先」を選ぶと、サイドにアドレス帳を表示できます。

f:id:meeyar:20160322000752p:plain

リダイレクトされたメールのヘッダ構造

リダイレクトされたメールは、受信側でヘッダを調べると、通常のFrom: やTo: といったヘッダの前に、「Resent-From:」や「Resent-To:」といったヘッダが追加されています。
例示(必要な部分のみ)。

Resent-From: bbb@example.co.jp
Resent-To: ccc@example.co.jp
Resent-Date: Mon, 21 Mar 2016 20:34:14 +0900
Resent-Message-ID: <yyyyyyyy@example.co.jp>
Resent-User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; WOW64; rv:38.0) Gecko/20100101 Thunderbird/38.7.0
From: aaa@example.org
To: bbb@example.co.jp
Message-ID: <xxxxxxxx@example.org>
Date: Tue, 2 Feb 2016 19:03:43 +0900
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; WOW64; rv:38.0) Gecko/20100101 Thunderbird/38.5.1

一方で、もとからあったFrom: やTo: 、Date: などのヘッダ情報はオリジナルと同一です。

Resent- のついたヘッダについては、RFC2822(3.6.6 Resent fields)にて定義されています。
RFC2822原文
邦訳付き

これによると、「Resent-From: とFrom: 」「Resent-To:とTo:」「Resent-Date:とDate:」といったように、各要素はそれぞれの項目に対応しています。ただし、

Note: When replying to a resent message, replies behave just as they
   would with any other message, using the original "From:",
   "Reply-To:", "Message-ID:", and other fields.  The resent fields are
   only informational and MUST NOT be used in the normal processing of
   replies.

 「再送メールに返信する時は、他のメールと同様にオリジナルの、"From:", "Reply-To:", "Message-ID:"などのフィールドを使う」
「再送フィールドは通常の返信に使っちゃ駄目」
となっています。

*1:Bugzillaでの議論はあります→Bug 12916 – Allow bounce/redirect of mail messages

*2:別途日本語化されたバージョンが存在→MailRedirect Japanese Translations

*3:アイコンのカスタマイズはツールバーをカスタマイズ。 - とりかごとなり。を参照