とりかごとなり。

Mozilla Thunderbirdに関する個人的な備忘録とか設定とか。メールのトラブル時・異常時の対処や考え方が基本路線です。

基本操作はThunderbird全般、何か困った! の時はトラブルシューティング全般をどうぞ。
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ブログ記事化してないけどフォーラムで答えたものは、自記事フォーラム落穂拾いにて、はてブ形式でまとめてあります。

Resolved fixed Bug1254666

Thunderbird45の新機能のうち、差出人名(From:)をカスタマイズ出来るようになった件*1で、既存のメールについて「新しいメッセージとして編集」を選ぶと、差出人名に元のメールアドレスが入ってしまう現象が物議を醸しています。

フォーラムだと以下のトピックなど
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - 差出人アドレスをカスタマイズすると
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - 着信したメールで新しいメッセージとして編集すると

要するに、「新しく編集」した場合、従来だと自分自身のアドレスがFromに来ていたのに、Thunderbird45環境では元のメールにあるメールアドレスがFromにそのまま反映されており、かつこのままの状態で送信可能

メールのなりすましが可能であり、問題じゃね?
という話の流れになっています。

この現象については、Bugzillaにも重複バグがたくさん立っており、中心となる議論は以下のBug内で行われていました。
Bug 1254666 – "edit as new message" on a received message prefills the sender as the composing identity
Thunderbird45の挙動のままにするか、従来の仕様に戻すかで散々揉めていたものの、結局は従来の挙動が広く望まれている事情から、従来の仕様に戻す修正が入りました。

当初の修正はAurora(Tb49)で入ったのですが、つい先日「需要が高いから」ということでESR45にも適用されました。
そのうちアップデートがかかることが期待されます。

 

*1:Thunderbird 45.0 リリースノートの「メッセージ編集時に送信者を編集できるようにしました。」に相当