Thunderbird45.xで送信時確認アドオンを有効化する方法
(2016/5/17追記)もともと「Thunderbird45.0で送信時確認アドオンを有効化する方法」のタイトルで書いてましたが、45.1.0でも可能なので45.xに修正しました。(追記終わり)
Thunderbird45.0の送信周りでまだアクセス絶賛継続中な状況ですが、何か平日の日中にアクセスが集中しているような…(´・ω・`)
仕事がらみか? 企業内使用なの?
企業内で本格的に業務利用している場合は、できれば法人サポートをおぬぬめしたい。
Firefox と Thunderbird の法人向けサポート | 法人向け情報 | Mozilla Japan
別にMozillaの回し者じゃないけど、業務利用はある意味特殊環境かつミッションクリティカルな事情もあると思うので。
それはともかく。
Thunderbird45.0が出てからというものさんざん悩んだ方が多いに違いない、送信時確認機能のあるアドオンが動作しない問題*1についての対処法です。
概略はフォーラムにも書きました。
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - Thunderbird45.0で送信時確認のアドオンが動作しない時の対処法
Auto Address Cleaner 1.0.4が来てるー
地味に困ってたAuto Address Cleanerの非対応問題ですが、アップデートがかかって1.0.4が出ています。
Auto Address Cleaner :: Add-ons for Thunderbird
リリース日が4/25になってるけど、25日時点ではまだ出てなかったような(実際「Request for update」の要望は25日付になってるし)。
ともあれ、これで心置きなくThunderbird45.0環境でも使えるようになりました。
よかったよかった。
1.0.3と1.0.4のjavascript(aacMsgComposeOverlay.js)を眺めてみたけど、変数呼び出すときの引数が違うのかな
このあたりの処理はまったくもって自信がないのでスルーで。
Thunderbird45.0の段落改行について。
以前の記事でも少し触れましたが、Thunderbird45.0ではメール編集時の改行仕様に変更があります。
リリースノートより
新機能 メッセージ編集画面で Return/Enter キーを押すことで、初期設定で新段落を挿入するようにしました。(改行は Shift+Enter で挿入できます)
とあります。
この機能はHTMLメールを作成時に反映されます。テキスト形式で書いてるときは影響を受けず、すべて行改行のままです。
ところがこの変更について一部で混乱があるよう*1なので、段落改行の使いかたを書いておきます。
*1:フォーラムでの質問:MozillaZine.jp フォーラム • トピック - 45.0 メール作成書式とか、多分これもMozillaZine.jp フォーラム • トピック - Mozillaメール作成時の行間
スレッドペインのコラムから「通信相手」を非表示にする
Thunderbird45が出てからというもの、ブログのアクセス数がえらいことになってる( o ;)
普段は2桁/dayだったのに、ここ2日ほどで2桁増えたの図
送信周りにおけるアドオンの非対応問題*1でアクセス伸びているのは把握してるのですが、残念ながら自力修正の技量がないので、これらは当面アドオン作者の皆さまとかわかっている方の対処にお任せするとして、書けそうなところだけ書いておきます。
送信問題ほどではないですが、Thunderbird45.0より追加されたスレッドペインの「通信相手」表示についての検索がぽつぽつ来ています。
この「通信相手」のコラムを非表示にする・コラムの表示項目を変更する方法を書いておきます。
*1:see Thunderbird45のリリースノートにない挙動など - とりかごとなり。とかAuto Address Cleanerが動作しない - とりかごとなり。とかMozillaZine.jp フォーラム • トピック - Confirm-Address 修正版とか
Thunderbird45.0+Enigmailでmailnews.send_plaintext_flowed=falseになる
Thunderbird45.0ではformat=flowedにてdelsp=yesがサポートされたことが話題となっています。
Thunderbird 45.0以降ではメールのContent-Typeに「format=flowed; delsp=yes」が追加される | スラド IT
根拠となるRFC3676は
RFC 3676 - The Text/Plain Format and DelSp Parameters
詳しい動作検証は
TEST for Thunderbird 45.0b1 - meitner
などにあるので、format=flowedがそもどんなものかは↑にて確認して頂くとして、format=flowedに関するThunderbird上での設定名と初期値はそれぞれ、
- mailnews.send_plaintext_flowed=true
- mailnews.display.disable_format_flowed_support=false
とされています。
そのため、Thunderbird45.0環境で普通にメールを書いた場合、
- メール作成画面ではmailnews.wraplengthで設定された値で折り返す
- 下書きや送信済みトレイ、メール受信後の受信トレイでは、改行による折り返しがない状態で表示される
というフォーラムで報告されているような状態になる…はずが、普段使いの環境(プロファイル)ではなりませんでした。
普段はmailnews.wraplength=68で使っている*1のですが、本文書いて下書きに保存して、そのあと送信…とやっても、どこの時点においても作成時点での改行が維持されたまま、どこにformat=flowedがあるのだろうか……という 状態でした。
この時のメールヘッダは、
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit
でした。どこにも
format=flowed; delsp=yes
の文字がありません。
オプションの設定エディタ(about:config)より該当項目を見てみると、
- mailnews.send_plaintext_flowed=false
- mailnews.display.disable_format_flowed_support=false
になっていました。しかも初期値扱い。*2
ふぇ?( ゜o゜)?
と思って他のプロファイルで見てみると、そっちはちゃんとmailnews.send_plaintext_flowed=trueになっている。
普段使いと、以前に普段使いだった(今は移行済み)プロファイルだけがfalseの状態。
ん~(´・ω・`?)
ということで調査してみました。
結論からいうと、アドオンのEnigmail
Enigmail :: Add-ons for Thunderbird
が入っていると、初期値扱いでmailnews.display.disable_format_flowed_support=falseとなります。
Enigmailのセットアップや鍵作成などを行わない(アドオンインストール直後)状態でも値が変更済みの状態です。
そういえばJPCERT/CCのWeekly Report
JPCERT コーディネーションセンター Weekly Report
を受信するのにEnigmailを導入していたのでした。
超バッドノウハウ&本来の使いかたではありませんが、「format=flowedを無効にしたいけど設定ファイルをいちいち開くのはめんどくさい」という場合は、とりあえずEnigmailを入れておくとよいかもです。(^_^;)
Auto Address Cleanerが動作しない
(2016/4/29追記)Tb45対応の1.0.4がリリースされました。よかったよかった(追記終わり)
Thunderbird45のリリースノートにない挙動など - とりかごとなり。のつづき。
リリース直後はメール表示や受信だけして「あー大丈夫そうだなー」などと思ってThunderbird 45.0 release - とりかごとなり。に「今のところ問題はありません。」なんて書いたけどそんなことはなかった
メール送信時に宛先のメールアドレスより表示名をとり除く
Auto Address Cleaner :: Add-ons for Thunderbird
というアドオンがあるのですが、こいつがThunderbird45.0だと動作していないことが判明。
通常このアドオンが入っていると、メールの宛先(To:やCc:)にある「表示名<メールアドレス>」の表示名を送信時に除くとされていますが、45.0環境下だと除かれておらず、表示名が入った状態で先方へ届いてしまっています。
例
To:めえぇ<mee@example.com>
宛てにテストメールを作成した時、Auto Address Cleanerが入っていれば、受信側のTo:には
mee@example.com
のみが表示されるはずなのですが、実際に見てみると
To: =?UTF-8?B?44KB44GI44GH?= <mee@example.com>
となっています。
普段やり取りする方々については、アドレス帳にそんな変な名前で登録してはいないつもりだけど、不要なトラブルを避けるためにはメールアドレスonlyがよろし
現状アドオンに修正入っていない状態なので*1、当面のしのぎとしては
- メール作成画面でTo:の表示名を手動で削る
- Header Tools Lite :: Add-ons for Thunderbirdなどを入れてヘッダを直接編集できる状態にしておき、手動で表示名を削除
くらいしか思いつきません。
Thunderbird45のリリースノートにない挙動など - とりかごとなり。
と併せて眺めると、やっぱり45.0の送信周りは以前よりも大きく変更されているような印象ですが、このあたりの詳しい話をほとんど見かけません。
Thunderbird45のリリースノートにない挙動など
(2016/5/2追記)アドオン絡みで起こる送信周りの不具合について、とりあえずの対処法を書きました。
Thunderbird45.0で送信時確認アドオンを有効化する方法 - とりかごとなり。
「マジ送れないんだけど」とお怒りの方は↑を先に読んだ方がよいかもです。(追記終わり)
リリースノートに書いてない部分で気が付いたことなど。
その1:メール送信ができない環境があるらしい
Confirm-Address :: Add-ons for ThunderbirdやSecure Addressing :: Add-ons for Thunderbird
など、メール送信時にアドレスの確認が入るアドオンを導入した環境で、正常に送信ができない不具合が報告されています。
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - Thunderbird 45.0にUpdate後、送信ボタンを押しても送信できません
とか
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - 送信時のパスワード入力
とか。
ただ、みなさん「送信できない」だけで具体的な症状が不明なのでちょっと確認。
(普段はこの手のアドオン入れてないんだけど)
Confirm Address/Secure Addressingを入れてみる
confirm address導入状態でメールを作成・送信しようとすると以下の確認画面が出ます。
この時に、アドレスにチェックを入れて「送信」を押しても何も反応しない(エラーも出ない)というのが「送信できない」の現象です。
Secure Addressingでは送信時に以下の画面がでますが、同じようにメールアドレスへチェック入れて「OK」を押しても無反応です。
試しにSMTPのログ取りもしてみましたが、以下の画像のように真っ白であり、メールサーバへの通信が発生していません。
Thunderbird上で「送信」操作をしたことにはなっていません。
対処法
アドオンのサイト見ても、confirm addressは2013年、Secure Addressingは2014年の更新で止まっています。
ただし、confirm addressについては、Mozillazine.jpのフォーラムで対応版が公開されました(バージョンは1.2.9.2)。
「MozillaZine.jp フォーラム • フォーラム閲覧 - 拡張機能」にあります。
MozillaZine.jp フォーラム • トピック - Confirm-Address 修正版
ブラウザ経由でアドオンを拾ってくることになるので、アドオンの入れ方は
アドオンを入れてみようではないか。 - とりかごとなり。の
webブラウザ等で拾ってきたアドオンのファイル(.xpi)をインストールする方法
を参考にして下さい。
(2016/5/1追記)公式に対応版が出ました
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/confirm-address-5582/versions/?page=1#version-1.2.9
(追記終わり)
Secure Addressingについてはまだ対応版が出ていないようです(探せてないだけかもですが…)。
その2:Thunderbirdがスマイリーデビュー
テキスト形式のメールにて、メッセージペインで顔文字(スマイリー)の表示が出来るようになりました。
件名(subject:)には対応していません。
この設定は、オプション>表示>書式内の「顔文字をアイコンで表示する」が対応しています。
ビジネス目的でいきなりスマイルが出たり、一行AAを書いたはずなのにスマイリーになっていたりするとかなりビビるので、そういう用途の方はチェックを外すとよいです。