とりかごとなり。

Mozilla Thunderbirdに関する個人的な備忘録とか設定とか。メールのトラブル時・異常時の対処や考え方が基本路線です。

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ハードウェアアクセラレーションの制御。

Thunderbirdでの表示がおかしい、文字が滲む、フリーズするとかいう場合の原因の一つに、ハードウェアアクセラレーションの設定があります。
ハードウェアアクセラレーションそのものの説明については、
ハードウェアアクセラレーション - Wikipedia
とか、Firefox向けの文章ですが
グラフィックドライバを更新してハードウェアアクセラレーション機能と WebGL を使用する | Firefox ヘルプ
など参照頂くとして、ここではThunderbirdでの話。

現バージョンの38.x(38.2.0以降)では、Thunderbirdのクラッシュやフリーズ*1対策として、38.2.0よりハードウェアアクセラレーションが既定でオフにされていますが、ハードウェアアクセラレーションの設定方法について画像付きで書いておきます。

 

ハードウェアアクセラレーションの設定場所

ハードウェアアクセラレーションの設定は「オプション(Mac OS Xでは環境設定)」内にあります。
メニューバーのツール→オプションか、アプリメニュー(Thunderbirdメニュー)のオプション→オプションを開き、「詳細」内の「一般」を開きます。
OS Xの場合は、キーボードショートカット(command+,)で開くのが楽です。

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「高度な設定」の中に、「ハードウェアアクセラレーションを使用する(可能な場合)」という項目があります。
Thunderbird38.2.0以降であれば、既定でオフ(チェックが外れた状態)になっています。

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ハードウェアアクセラレーションOn/Off時の設定項目

「ハードウェアアクセラレーションを使用する(可能な場合)」にチェック無し状態の時、やはり詳細→一般内にある、設定エディタ(about:config)から各設定を確認してみると、

  • gfx.direct2d.disabled;true
  • layers.acceleration.disabled;true
  • gfx.direct2d.force-enabled;false
  • gfx.direct2d.use1_1;true
  • gfx.font_rendering.directwrite.enabled;false
  • gfx.font_rendering.directwrite.use_gdi_table_loading;true

になっています。

ためしに、「ハードウェアアクセラレーションを使用する(可能な場合)」にチェックを入れてみると、

  • gfx.direct2d.disabled;false
  • layers.acceleration.disabled;false

この2項目については変更があるのですが、

  • gfx.direct2d.force-enabled;false
  • gfx.direct2d.use1_1;true
  • gfx.font_rendering.directwrite.enabled;false
  • gfx.font_rendering.directwrite.use_gdi_table_loading;true

これらはチェックの有無にかかわらず変更がありませんでした(各項目ごとに、個別にon/offするのは可能)。

不具合について、ハードウェアアクセラレーションが原因と限らないケースもありますが、「何か表示や動作がおかしい」の場合に一度見直してみるのがよさそうです。