Thunderbird45.0+Enigmailでmailnews.send_plaintext_flowed=falseになる
Thunderbird45.0ではformat=flowedにてdelsp=yesがサポートされたことが話題となっています。
Thunderbird 45.0以降ではメールのContent-Typeに「format=flowed; delsp=yes」が追加される | スラド IT
根拠となるRFC3676は
RFC 3676 - The Text/Plain Format and DelSp Parameters
詳しい動作検証は
TEST for Thunderbird 45.0b1 - meitner
などにあるので、format=flowedがそもどんなものかは↑にて確認して頂くとして、format=flowedに関するThunderbird上での設定名と初期値はそれぞれ、
- mailnews.send_plaintext_flowed=true
- mailnews.display.disable_format_flowed_support=false
とされています。
そのため、Thunderbird45.0環境で普通にメールを書いた場合、
- メール作成画面ではmailnews.wraplengthで設定された値で折り返す
- 下書きや送信済みトレイ、メール受信後の受信トレイでは、改行による折り返しがない状態で表示される
というフォーラムで報告されているような状態になる…はずが、普段使いの環境(プロファイル)ではなりませんでした。
普段はmailnews.wraplength=68で使っている*1のですが、本文書いて下書きに保存して、そのあと送信…とやっても、どこの時点においても作成時点での改行が維持されたまま、どこにformat=flowedがあるのだろうか……という 状態でした。
この時のメールヘッダは、
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit
でした。どこにも
format=flowed; delsp=yes
の文字がありません。
オプションの設定エディタ(about:config)より該当項目を見てみると、
- mailnews.send_plaintext_flowed=false
- mailnews.display.disable_format_flowed_support=false
になっていました。しかも初期値扱い。*2
ふぇ?( ゜o゜)?
と思って他のプロファイルで見てみると、そっちはちゃんとmailnews.send_plaintext_flowed=trueになっている。
普段使いと、以前に普段使いだった(今は移行済み)プロファイルだけがfalseの状態。
ん~(´・ω・`?)
ということで調査してみました。
結論からいうと、アドオンのEnigmail
Enigmail :: Add-ons for Thunderbird
が入っていると、初期値扱いでmailnews.display.disable_format_flowed_support=falseとなります。
Enigmailのセットアップや鍵作成などを行わない(アドオンインストール直後)状態でも値が変更済みの状態です。
そういえばJPCERT/CCのWeekly Report
JPCERT コーディネーションセンター Weekly Report
を受信するのにEnigmailを導入していたのでした。
超バッドノウハウ&本来の使いかたではありませんが、「format=flowedを無効にしたいけど設定ファイルをいちいち開くのはめんどくさい」という場合は、とりあえずEnigmailを入れておくとよいかもです。(^_^;)